lprコマンド(CUPS)

lprコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下のようにコマンドを入力します。

lpr -P IP6600D [filename] {-o option}

書式の説明

【filenameについて】

filenameには、印刷するファイル名を指定します。PS、BMP、TIFF、JPEGなど、CUPSがサポートしているファイル形式を指定できます。
CUPSがサポートしているファイル形式の詳細は、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。

【optionについて】

optionは、印刷設定を指定する印刷オプションです。lprコマンドの-oオプションに続けて記述します。また、" "で囲んだ中に記述することもできます。
optionを省略した場合は、プリントフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。

optionには以下の種類があります。指定方法の詳細は、それぞれの項目の説明を参照してください。

基本設定(lpr)

用紙の種類

給紙方法

印刷品質

ハーフトーン

カラーバランス

濃度の指定

印刷の目的

明るさの指定

グレースケール印刷

ページ設定(lpr)

用紙サイズの設定

拡大縮小サイズの指定

印刷位置の調整

自動両面印刷

部数

CUPSのWebインタフェースでプリンタの設定を変更した場合は、変更後の値がデフォルトになります。

【用紙サイズをA5、用紙の種類を普通紙に設定してsample.bmpを印刷する場合の書式例】

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP6600D sample.bmp -o PageSize=a5 -o MediaType=plain

プリンタ名を省略すると、デフォルトのプリンタが使用されます。

【デフォルトのオプションでsample.bmpを印刷する場合の書式例】

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP6600D sample.bmp

【パラメータが存在しない印刷オプションで印刷する場合の書式例】

[user@zzz /yyyy]$ lpr -P IP6600D sample.bmp -o CNGrayscale

指定した印刷オプションに誤りがある場合、オプションは無視され、デフォルトの印刷オプション、およびパラメータで処理されます。詳細は「主な制限事項」の「CUPS動作設定による使用制限」を参照してください。