FAQ(CUPS)

現 象1:

ステータスモニタの状態表示が変化しないことがあります。

対 策:

CUPSシステムを使用している場合は、印刷が開始されるまで状態表示は変化しません。
また、プリンタ本体のLEDでエラーが表示されている場合は、その原因を取り除いてください。


現 象2:

ハードディスクの空き容量の少ないコンピュータでうまく印刷できなくなりました。

対 策:

印刷を頻繁にキャンセルすると、この現象が発生しやすくなります。
印刷時には、/tmpの下に一時ファイルが作成され、大きな画像を印刷すると、この一時ファイルも大きくなります。
一時ファイルの数が増えると、ディスクスペースを圧迫していきますので、rmコマンドでbjtmp、ciftmp、ijpsから始まるファイルを削除してください。


現 象3:

線が太くなったり、二重に印刷されたりすることがあります。

対 策:

プリントフィルタ内部でのスケーリング処理では、このような現象が起こることがあります。
印刷したい画像ファイルをフォトレタッチアプリケーション等で拡大縮小し、その画像ファイルをコマンドラインモードから印刷してください。


現 象4:

プリントフィルタのインストール完了後に生成されるファイルとその場所を教えてください。

対 策:

インストールされるファイルとその場所」を参照してください。


現 象5:

ジョブの保留操作後に、正しく印刷できないことがあります。

対 策:

LinuxのUSBドライバにデバイスリセットが実装されておらず、プリンタリセットができないのが原因です。
以下に復帰手順を説明します。

まず、すべてのジョブを削除します。
その後、次のいずれかを実行してください。

プリンタの電源をオフにした後、再度オンにします。

USBケーブルをいったん抜いてから、もう一度差し込みます。

リブートします。


現 象6:

GIMPで正方形のデータを印刷すると、右辺に点状の印刷が数個発生します。

対 策:

アプリケーションの障害です。


現 象7:

印刷中にCUPSのプリンタ設定を変更すると、プリンタの印刷が中断してしまいます。

対 策:

印刷中に、CUPSのWebインタフェースやlpadminコマンド等によりCUPSのプリンタ設定を変更すると、強制的なジョブのキャンセルが発生し、印刷が中断されます。
これはCUPSの仕様によるものです。

以下の操作を行ってください。

1. ジョブを削除します。

2. その後、以下のいずれかを行います。

プリンタの電源をオフにした後、再度オンにします。

USBケーブルをいったん抜いてから、もう一度差し込みます。

3. CUPS上でプリンタをstop/startさせます。


現 象8:

複数ページを印刷中にプリンタのカバーを開くと、その後の印刷が行われないことがあります。

対 策:

複数ページにわたるドキュメントの印刷中に、ページ区切りの排紙直後のタイミングでプリンタのカバーを開くと、その後の印刷がキャンセルされてしまうことがあります。
これは、プリンタの仕様によるものです。

以下の操作を行った後で、もう一度印刷を実行してください。

1. すべてのジョブを削除します。

2. その後、以下のいずれかを行います。

プリンタの電源をオフにした後、再度オンにします。

USBケーブルをいったん抜いてから、もう一度差し込みます。

リブートします。


現 象9:

cifコマンドで--guiオプションをつけて起動すると"Cannot open display" が発生し、フィルタUIが起動しません。

対 策:

Linuxのディスプレイに関する設定が不十分なことが原因です。
rootでログインして、以下の操作を行ってください。

Novell SUSE Linux 10.0の場合

1. YaSTを起動します。

2. システムメニューの/etc/sysconfigエディターを起動します。

3. [Desktop]=>[Display manager]で、以下の項目の設定を変更します。
DISPLAYMANAGER_REMOTE_ACCESS: yes
DISPLAYMANAGER_XSERVER_TCP_PORT_6000_OPEN: yes

4. リブートします。

5. 起動毎にターミナルソフトから「xhost + localhost」コマンドを実行します。

Turbolinux FUJIの場合

Turbolinux FUJIではフィルタUIの起動はできません。コマンドラインから印刷の設定を行ってください。


現 象10:

Novell SUSE Linux 10.0でステータスモニタのメッセージが表示できません。

対 策:

OSをインストールした直後で、まだIPアドレスの設定をしていない場合(デフォルト時)に発生します。
rootでログインして、以下の設定を行ってください。

1. /etc/cups/cupsd.confをエディターで開き、以下の項目を追記します。
BrowseAllow 127.0.0.1
BrowseAllow 127.0.0.2

2. リブートします。


現 象11:

Turbolinux FUJIでcngpij コマンドで印刷すると、ステータスモニタで"Spooler error"が表示される場合があります。

対 策:

/etc/hostsを編集し、自ホストを 127.0.0.1 のエイリアスとして追記してください。

ホスト名が Linux-TFUJI の場合
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost Linux-TFUJI


現 象12:

Novell SUSE Linux 10.0で、ロケールにロシア語を選択すると、印刷できません。

対 策:

印刷時に、ロケールに英語を選択してください。


現 象13:

lpadminでプリンタを登録すると、デフォルトの用紙サイズがLetterになります。

対 策:

rootでログインして、以下の設定を行ってください。

1. スプーラからプリンタを削除します
例:
IP4200という名前でプリンタを登録してある場合

# /usr/sbin/lpadmin -x IP4200

2. /etc/cups/cupsd.confをエディタで開き、言語環境に合わせて編集します。
例: 日本語環境の場合

(編集前)
#DefaultLanguage en

(編集後)
#DefaultLanguage en
DefaultLanguage ja_JP

3. CUPSを再起動します。
# /etc/init.d/cups restart

4. 再度、プリンタのスプーラへの登録を行います。
例: IP4200という名前でプリンタ登録する場合

# /usr/sbin/lpadmin -p IP4200 -m canonip4200.ppd -v cnij_usb:/dev/usb/lp0 -E