3.3.1 GUIモード

GUIモードでは、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、BJフィルタの各種パラメータを設定する画面が表示されます。パラメータを設定後、[OK]をクリックすると、指定したパラメータに従って印刷が行われます。
(BJフィルタの各種パラメータの設定方法については「4. フィルタの設定」で説明します。)

■サポートしている画像ファイルの印刷

GUIモードの書式は次のとおりです。

  bjfilterbjs300 --gui [switches] [filename]

switchesでは、BJフィルタの「入力画像解像度」と「画像抽出範囲」の2種類のパラメータを指定できます。スイッチの詳細は「3.3.3 スイッチ」で説明します。
filenameは、印刷するファイル名を指定するパラメータです。 印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPM、PNGに限られます。

以下にサポートしている画像フォーマットを示します。

  • TIFF:非圧縮モードのみ
  • BMP:各色8bitRGBのみ
  • PPM:各色8bitRGBのみ(バイナリ形式)
  • PNG:各色8bitRGB/8bitGray/Index/各色8bitRGBαRGB/8bitRGBαGray

印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、エラーメッセージを表示して処理を終了します。

filenameを省略した場合、BJフィルタは、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。

TIFF、BMP、PPM、PNGの画像データを印刷する場合には、インストールの際にprintcap.localまたはprintcap記載例で作成した、プリンタ名「bjs300usbraw」を指定してください。

【sample.bmpを印刷する場合の書式】

    $ bjfilterbjs300 --gui sample.bmp | lpr -Pbjs300usbraw
BJフィルタの各種パラメータを設定する画面である、基本設定シート、およびページ設定シートの各機能は利用はできますが、ユーティリティシートの各機能、およびステータスモニタの起動は利用できません。

rootでログインしている場合は、次の書式でも印刷できます。

    # bjfilterbjs300 --gui sample.bmp > /dev/usb/lp0
BJフィルタの各種パラメータを設定する画面である、基本設定シート、ページ設定シート、およびユーティリティシートの各機能は利用できますが、ステータスモニタは利用できません。

■psファイルの印刷

psファイルをGUIモードで印刷する場合は、画像をGUIモードで印刷する場合と異なります。

psファイルを印刷する場合には、インストールの際にprintcap.localまたはprintcap記載例で作成した、プリンタ名「bjs300usbps」を指定してください。

【sample.psを印刷する場合の書式】

    $ lpr -Pbjs300usbps sample.ps